介護職員初任者研修は、介護職に従事するための入り口に当たり、これまでに実務経験がなくても専門的な知識が得られます。
実際の仕事は、高齢者や障害を持つ方に対して、食事補助や排泄・入浴・体位交換・健康状態の確認といった身体介護や、洗濯・買い物といった家事援助です。介護・福祉業界で働くためにはまっさきに取得しておくべき資格といえます。
日本の高齢化に伴い、介護職員の需要は非常に増えているので、資格を持っているとすぐに就職できるうえ、長い年月働くことができます。力仕事が多いことから男性の需要も高くなっています。
資格の内容
介護職員初任者研修はホームヘルパー2級資格制度から、2013年4月に移行された新たな研修制度で、130時間の受講と修了試験に受かることが必要です。
内容は在宅と施設での両方の介護に適したもので、より実技に重きを置いたものとなっています。そのため、75時間の実習授業(受講者同士による実技演習)があり、独学や通信講座だけで資格を得ることはできません。
学び方の一例として40.5時間だけ自宅学習して、(レポート提出が義務付けられている)実習のみ通学する方法があります。
介護職員初任者研修は、講習が完了してから受ける筆記修了試験に合格して初めて取得完了となります。(修了試験は受講とセットになっている場合が多い)
介護職員初任研修はどこで学ぶか
通信講座とスクーリング
試験の内容
- 職務の理解
- 介護における尊厳の保持・自立支援
- 介護の基本
- 介護・福祉サービスの理解と医療との連携
- 介護におけるコミュニケーション技術
- 老化の理解
- 認知症の理解
- 障害の理解
- こころとからだのしくみと生活支援技術
- 振り返り
この10の科目があります。
合格点・合格率
データはありません。ただし、合格率は100%といわれています。逆にいえば、どの学校・講座でも合格するまで指導が受けられるようです。
資格取得条件
性別、年齢、学歴は問われません。
解答形式
各講座・学校によって異なります。
例題
設問 介護実践の原則に関する次の記述のうち、正しいものを一つ選びなさい。
- 介護における自立支援とは、自立した日常生活または社会生活を営むことができるよう必要な福祉サービスを提供することである。
- 日常に介護業務では、食事、入浴、排泄などの生命維持を中心とした三大介護を行う。
- ケガなどによる残存能力の低下を予防するため、利用者は、家事などの日常生活行為はなるべく避けることが望ましい。
- 心身に障害があり日常生活に困難を伴う利用者に対して、介護職はより合理的な生活習慣を積極的に提案していくことが重要である。
- 専門的介護とは、科学的根拠と客観性がある手法を用い、その手法を個別化していく技術に裏付けられた実践であり、相手の状態や状況に応じて柔軟に変化する。
正解 5
(模擬試験 出典https://syoninsya.ivory.work/q03.htm)
資格取得後はどんな職場で働けるか
- 特別老人ホーム
- 老人保健施設
- 有料老人ホーム
- グループホーム
- 福祉施設
- 病院
- ホームヘルパーステーション
- ボランティア施設など
資格取得後の平均年収・男女別
男性294万円(勤続3.2年)、女性274万円(勤続5.5年)
(平成24年厚生労働省【賃金構造基統計調査】による)
ますます需要が高まる介護職。実際に仕事を始めたら実務経験3年以上で実務者研修を受講することで介護福祉士(国家資格)に、また介護福祉士として5年間の実務経験を積み、試験に合格したあとは、ケアマネージャーにキャリアアップすることもできます。頑張りましょう。
資格取得を目指すなら通信講座・オンライン予備校がおすすめ!
やりたいことを見つけて資格取得を目指すならケイコとマナブ
20代~30代の女性をターゲットとした体験や講座が盛りだくさん!
趣味から資格取得を目指してもOK!幅広い女性のスキルを身に着けるならケイコとマナブ!
高難易度の資格を目指すなら「資格スクエア」
法律系の資格に特化したオンライン予備校。費用は他社と比較してもリーズナブルなお値段に!
20代の学生から30代から60代までのビジネスマンに人気です。
司法試験・予備試験・司法書士・行政書士・宅建・弁理士・FPの合格を目指すなら資格スクエアで!
公式資格スクエア