ビジネス文書や案内文ではその季節や月に合わせた「時候の挨拶」から書き始めるのが一般的です。
今回は一月の時候の挨拶についてまとめていきます。1月は当然冬ではありますが新年を迎えるにあたって「春」を使った時候の挨拶を用いたりします。どのような文面があるかを把握して文書などをつくりたいものです。
上旬、中旬、下旬でどのような時候の挨拶があるかをまとめていきますので参考にしてみてください。
1月上旬の挨拶(小寒の1月5日、6日あたりまで)
時候の挨拶
新春の候
挨拶文
皆様いよいよお元気でお過ごしとのこと、お喜び申し上げます。平素はなみなみならぬお引き立てを心より感謝申し上げます。
・・本文内容を書く・・
結び
本年も変わらぬお付き合いの程、よろしくお願い申し上げます。
1月上旬であれば「新春の候」や「迎春の項」などを時候の挨拶として用いましょう。
明確な区切りはないものの、新春や迎春などは1月7日前後を目安に使います。二十四節気に合わせて時候の挨拶をつくる場合、1月5日あたりから小寒になりますので覚えておくといいでしょう。
結びの言葉は新年最初の文書になるでしょうから「本年もよろしくお願いします。」という文面で結びます。
1月中旬の挨拶(小寒から大寒までの1月6日あたりから19日まで)
時候の挨拶
寒冷の候
挨拶文
皆様にはますますご健勝のほどお喜び申し上げます。いつも格別なお引き立てを賜り厚くお礼申し上げます。
・・本文内容を書く・・
結び
寒さ厳しき折くれぐれもご自愛ください。
1月中旬の時候の挨拶としては「寒冷の候」や「冷雨の候」などが良いでしょう。
こちらも二十四節気に合わせて時候の挨拶を考えます。寒さが少しずつ厳しくなる時期ですので結びの挨拶も健康に留意する内容を書きます。
1月下旬の挨拶(1月20日以降)
時候の挨拶
大寒の候
挨拶文
皆様にはおかわりなくお過ごしのこととお喜び申し上げます。
・・本文内容を書く・・
結び
寒さことのほか厳しい折からご一同様ますます健やかにお過ごしください。
1月下旬は二十四節気でいう大寒になります。1年で最も寒さが厳しい時期です。
時候の挨拶も「大寒の候」、「厳冬の候」などににします。結びも1月中旬と同様に健康に留意するような内容が良いでしょう。
まとめ
時候の挨拶は二十四節気に合わせて書き始めます。その後の挨拶文は送り先や相手の活躍などを喜ぶ文面。そして、本文(本題)に入ります。最後は送り先の方の健康を気遣う内容にしていきます。
1月は上旬は新春の喜び、中旬下旬は寒さをあらわす時候の挨拶にしていきましょう。今回、まとめたような内容をベースにしてオリジナルな挨拶文や結びにすると送り先にも気持ちが伝わりやすくなります。ぜひ、実行してみてください。